「台所用漂白剤」として販売されている商品の希釈による消毒剤の代替について

新型コロナウィルス対策として、手指のエタノールによるこまめな消毒が、政府広報や各メディア等で周知されたことで、一定の新型コロナウィルス感染拡大防止効果が現れています。しかし、エタノールの品不足が深刻になるにつれて、日本テレビ、NHK等の報道番組内やインターネットにおいて「台所用漂白剤を希釈したエタノール代替消毒剤の作り方」が紹介されています。

下表は、某メーカの台所用漂白剤を謳った商品の希釈例です。

希釈の目安(例)

上表から原液の次亜塩素酸ナトリウムの濃度を計算すると、2%(20,000ppm)になります。

この希釈液の有効成分は、大部分が電離した次亜塩素酸イオンとなります。

これに対して非電離型次亜塩素酸が有効成分であるジアグリーンでは、次亜塩素酸イオンに電離していません。

上の写真は、次亜塩素酸イオン検知試験紙で、ジアグリーン(約140ppm)(上)と次亜塩素酸ナトリウム希釈液(1000ppm)(下)の中の次亜塩素酸イオンの有無と程度を検査したものです。

ウィルス、細菌、真菌に対する酸化力(除菌)大小関係は、次亜塩素酸>>次亜塩素酸イオンです。

同程度の酸化力を得るためには、次亜塩素酸ナトリウム希釈液ではジアグリーンの25倍以上の濃度が必要です。

また、注意点としては、高濃度の次亜塩素酸ナトリウムは酸と反応して塩素ガスが発生しますので、充分な換気が必要です。(いわゆる「まぜるな危険」です。)

嘔吐物を、安易に漂白剤(除菌剤、消臭剤と併記されることが多い)で処理しようとして、胃酸と反応し、塩素ガスが発生して作業員が死亡するケースも報告されています。